ゴールデンウィークも終わり、外出やレジャーで汗をかく機会が増えてきました。 気温がぐっと上がるこの時期は、知らないうちに体内の水分が不足しがちです。
実は、脱水は体調不良だけでなく、尿路結石のリスクを高める大きな要因です。
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💡 尿路結石と水分不足の関係
尿路結石は、尿の中のカルシウムや尿酸などが結晶化して石になる病気です。 水分が不足すると尿が濃くなり、結晶ができやすくなります。
この「水分不足が結石のリスク因子」という点は、 尿路結石診療ガイドラインでも示されている確かな知見です。
特に夏場は汗で水分を失いやすく、結石の発症が増える季節です。
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💧 水分補給のポイント
📖 ガイドラインでの推奨
尿路結石診療ガイドラインでは、 1日2L以上の尿量を確保するための水分摂取が推奨されています。
ただし、実際に毎日2L以上の尿量を維持するのは簡単ではありません。 まずは “いつもより少し意識して水分を摂る” ことから始めるのが現実的です。
🚰 こまめに飲む
一度に大量ではなく、少量をこまめに摂ることが効果的です。
🍵 水や麦茶がおすすめ
糖分の多いジュースやアルコールは逆効果になることもあります。
⏰ 就寝前と起床後にも水分を
夜間は尿が濃くなりやすいため、寝る前と朝の一杯が大切です。 ※夜間頻尿が気になる方は無理のない範囲で。
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🔍 最新の研究からわかったこと
最近の海外の大規模研究(Lancet 2026)では、 「飲水量を増やすだけでは、結石の再発を確実に防げるとは言えない」 という結果も報告されています。
これは、
• 水分補給は大切 • しかし結石は、水分だけでなく 食事・体質・尿の性質・排尿習慣など、複数の要因が重なって起こる病気
であることを示しています。
つまり、
水分補給“だけ”では不十分な場合があるものの、水分補給は結石予防の基本であり、最初に取り組むべき大切な習慣であることに変わりはありません。
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🌟 まとめ
ゴールデンウィークから初夏にかけては、 水分不足になりやすく、尿路結石が増える季節です。
水分不足は結石の大きな原因であり、 まずは “こまめな水分補給” を意識することが予防の第一歩です。
「最近尿が濃い気がする」 「腰や背中に痛みがある」 「発熱を伴う痛みがある」 などの症状がある場合は、早めにご相談ください。
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📢 次回予告
次回6月は、尿路結石についてもう少し専門的に掘り下げた内容をお届けします。 ぜひご覧ください。
―― 西山クリニック