5月号では「水分補給と季節性」を中心にお話ししました。 6月号では、尿路結石の“本質”にもう少し踏み込んで、 なぜ結石ができるのか、どうすれば再発を防げるのか をわかりやすく解説します。
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🔎 ① 尿路結石は「なぜ」できるのか
尿路結石は、尿の中に含まれるカルシウムや尿酸などの成分が結晶化し、 それが少しずつ大きくなって「石」になる病気です。
結晶ができる背景には、
• 尿が濃くなる(脱水) • 尿の性質が変わる(pH、クエン酸量など) • 体質や代謝の影響 • 食事内容 • 排尿習慣
など、複数の要因が重なっていることがわかっています。
つまり、結石は「水分不足だけで起こる病気」ではなく、 多因子性の病気なのです。
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🍽️ ② 結石ができやすい体質・生活習慣
結石ができやすい方には、いくつか共通点があります。
● 食事
• 塩分が多い • 動物性たんぱく(肉・魚・卵)が多い • シュウ酸(ほうれん草、ナッツ、チョコなど)が多い
● 体質
• 尿酸値が高い • 家族に結石の人がいる • 代謝の特徴(遺伝的要素)
● 尿の性質
• 尿が酸性に傾きやすい • クエン酸が少ない • カルシウムが多い
● 排尿習慣
• 我慢することが多い • 残尿がある
● 環境
• 暑い場所での作業 • 発汗が多い生活
これらが重なると、結石ができやすくなります。
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💎 ③ 結石の種類と対策の違い
結石にはいくつか種類があり、種類によって対策が異なります。
● カルシウム結石(最も多い)
• 水分補給 • 塩分を控える • 適度なカルシウム摂取(逆に不足すると結石が増える)
● 尿酸結石
• 尿をアルカリ化する食事(野菜・果物) • 必要に応じて薬で尿をアルカリ化
● 感染結石
• 尿路感染の治療が最優先
● シスチン結石(まれ)
• 遺伝性 • 専門的な管理が必要
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🔍 ④ 再発予防のポイント
最近の海外の大規模研究(Lancet 2026)では、 「飲水量を増やすだけでは、結石の再発を確実に防げるとは言えない」 という結果が報告されています。
これは、
• 水分補給は大切 • しかし結石は、水分だけでなく 食事・体質・尿の性質・排尿習慣など複数の要因が重なる病気
であることを示しています。
つまり、
水分補給“だけ”では不十分な場合があるものの、水分補給は結石予防の基本であり、最初に取り組むべき大切な習慣です。
そのうえで、 食事・尿の性質・排尿習慣などを整えることで、再発予防の効果が高まります。
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🚨 ⑤ こんな症状は要注意
• 片側の腰や背中の強い痛み • 血尿 • 発熱(特に危険) • 吐き気・嘔吐 • 高齢者や基礎疾患のある方の体調不良
これらがある場合は、早めの受診をおすすめします。
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🌟 まとめ
尿路結石は、 水分・食事・体質・尿の性質・排尿習慣などが重なって起こる多因子性の病気です。
水分補給は予防の基本ですが、 生活全体を整えることで、再発をより確実に防ぐことができます。
気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
次回7月は、夏の脱水と前立腺:排尿が弱いと感じたら早めの受診を についてお話しします。
―― 西山クリニック